社会情勢や企業のことについて知るために,投資の勉強を始めました.
さっそく会社四季報を購入し,いざ銘柄選び,という所で詰みました.
どこに投資すればいいか全くわからない!
こんな状態で投資をするのは目を閉じて運転するのと同じくらい危険なので,
まずは「情報を受け取るセンサー」を強化する必要があると判断しました.
情報を受け取るには「増配」とか「減益」とかが株価にどのような影響を及ぼすか理解していないといけないので, 会社四季報を読みながら分からなかった用語をひたすら調べていきます.
キーワード
配当

企業「おかげさまで結構儲かってますんで,〇月〇日に,売り上げの何%かを株主の皆様にシェアします!ですからどうか,今後ともご贔屓くださいね!」
っていうサービスが”配当”です.この配当額を上げるという宣言のことを”増配”といいます.
増配発表を純粋に受け取ると,
「お,あの会社羽振りがいいじゃん.俺もあそこの株買おーっと」
となるので,株価が上昇しやすくなります.
”株価=企業の戦闘力” なので,株価が上昇しても直接企業の財布の中身が変動することはありません.
しかし,株価が上がることにより,企業が新しく株を発行したり,他の会社を合併したりするときに有利になります.しかも周囲からの信頼も得られるという効果も見込めます.
つまり,増配は「企業が株価(戦闘力)を高めるために配当(お金)を払っている」と解釈できるわけですね.
高配当株には注意!

ただし,高配当株を買うときには注意が必要です.
なぜなら
「企業が株価を上げるために無理して羽振りがいい振りをしている可能性」や
「配当の支払日までに業績が悪化する可能性」
があるからです.
企業の事業内容や現場の声,財務状況と配当額が見合っているか等が要チェックですね.
自社株買い

企業「うちの取り分を減らしますんで,その分株主の皆様の取り分が増えますよ!ですから,今うちの株はお買い得ですよ!どうですか!?」
っていうアピールが ”自社株買い” です.
株の価値を測るのにEPSとPERっていう指標があります.EPSは株本来の価値で,PERが期待値です.
自社株買いは,このEPSを上げる役割があります.
- EPS:一株あたり何円の価値があるかを示す値.”利益÷出回っている株の枚数”で定義される.自社株買いの後の利益が自社株買い前の売り上げと同じならば,分子は変わらず,分母が減っているので,EPSが上昇する.つまり,株主たちの保有している株の価値が自動的に上昇する.
- PER:株主たちがその株にどれだけ期待しているかという倍率.”株価÷EPS”で定義される.株の価値が今後も上がると上昇するならば,EPSがどんどん上昇するので,早いうちに買っておいた方がお得になる.つまり,「EPSの○○倍出してもいいから買わせてくれ!」の「○○倍」の部分がPERです.
自社株買いは,企業が株価を上げたいというサインを出していると解釈できそうですね.
その自社株買いは”本物”か?
自社株買いは企業自身のお金を使うので,当然企業の資本金は減ります.したがって,
「株価の下落への焦りによる悪あがきである可能性」
があります.
こちらも増配発表と同様に,財務状況と自社株買いの額が見合っているかをよく考えなければいけませんね.
まとめ
企業は「増配」や「自社株買い」などの手段を通じて,身銭を切ってでも株価を上げようとします.
「なぜこのタイミングで?」
「企業はどこからその資金を捻出しているの?」
といったことに注意する必要がありますね.
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