個人開発アプリ「答えを出さないAI」の開発記録(2)

個人開発

生成AI,使ってますか?

生成AIって,めっちゃ使ってる人と全然使ってない人の二択ですよね.

この記事を読んでいるというということは,おそらく皆さんも「こっち側」の人間なのでしょう.

ところで,生成AIに頼りすぎて,自分の思考が浅くなっているんじゃないかと不安になるときってありませんか?

かといって,生成AIを使わないと時代に取り残されてしまいます.どうしたものかと考えるうちに,

“絶対に意思決定を行わない“AIを作ってしまえばいいんじゃないか?」

というアイデアにたどり着きました.

本記事は,真に人の意思決定を支援するAI意思決定支援アプリ「答えを出さないAI」の開発記録をまとめたものです.

前回のまとめ

前回の記事では,アプリの基本的なアイデアを構築しました.

  • 複数のAIキャラクター達を用意し,ユーザーに対して常に二つ以上の意見を返すようにする
  • AIキャラクター達は絶対に一つの解答に落ち着かない

そして,本記事ではそれらのアイデアを実現するために必要な機能の考察実現方法の考察を行っていきます.

どんな機能が必要か?

基本的なアイデア

  1. 様々な思考タイプ(リアリスト,ポジティブ,アグレッシブ等)のAIキャラクターが存在する
  2. ユーザーの質問に対して,常に複数のAIキャラクターが同時に異なる意見を述べる
  3. ユーザーがどのように命令しても,決して一つの意見にまとまることはない

必要な機能

  1. AIキャラクターの思考タイプを保存するプロンプト
  2. AIキャラクター達との会話ログを参照し,別の意見を出力させる機能
  3. アプリのプロンプトを各生成AIモデル用のプロンプトに変換する機能

AIキャラクターに関するアイデア

  1. AIキャラクターは,①口調,思考タイプ(リアリスト,ポジティブ,アグレッシブ等)を保持したプロンプトと,②キャラクターの見た目 から構成される
  2. ユーザーも独自にプロンプトや見た目を設定でき,それをオンラインコミュニティで公開できる
  3. オンラインコミュニティでは,ユーザーの指定した条件に従って,AIキャラクターをマッチングアプリのように検索したり,求人/掲示板形式で募集したりして,実際に会話してみることができる

必要な機能

  1. AIキャラクターの名前,見た目,口調と思考タイプ等を一つの設定ファイルにまとめて管理する機能
  2. ユーザーがAIキャラクターを直感的に作成できるようなUI機能
  3. サーバー上でAIキャラクターの設定ファイルを管理する機能
  4. AIキャラクターを分類するためにタグをつけて管理する機能
  5. AIキャラクターの検索機能

AIキャラクターたちとの議論に関するアイデア

  1. 様々な形式でAIキャラクターたちと会話ができる
  2. ユーザーの発言度を設定できる.
  3. 議論の堂々巡りを防ぐための司会者AIキャラクターを設定することが可能

必要な機能

  1. AIキャラクター達との議論の形式,会話ログ,参加しているAIキャラクターの設定ファイルをまとめたトークルームの作成
  2. ユーザーの発言の重要度を分ける機能
  3. ユーザーとAIキャラクター達の役割を分ける機能
  4. 会話ログを参照して,常に建設的な発言となるよう管理する機能

意見の多様化に関するアイデア

  1. AIキャラクターたちのAIモデルを自由に変更できる
  2. 議論は,ユーザーが選んだAIキャラクター達以外に,ユーザーが選択しているAI達と異なる思考タイプのゲストAIキャラクターがランダムに訪問してくる可能性がある
  3. ユーザーの入力履歴を元にユーザーの分身AIキャラクターが生成可能

必要な機能

  1. 生成AIモデルのAPIをAIキャラクターごとに分ける機能
  2. 思考タイプを分類し,思考タイプの近さを判別する機能
  3. 発言ログからその人物を再現するプロンプトを作成する機能

まとめ

要件定義が終わりました.

次回からは基本設計を行っていきます.

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